SKY-HI主催のオーディションTHA FIRSTから誕生し、令和3年11月3日にメジャーデビューしたボーイズグループBE:FIRST。
彼らの所属する会社BMSGが、アーティスト達の活動資金として1億円を目標とするクラウドファンディングを1か月間行い、最終的に集まった金額は4億5000万円を超える資金が集まりました。
当初の予定より大幅に集まった活動資金はどのように活用されるのでしょう?
クラウドファンディングの目的は?
当初のクラウドファンディングを始めた目的は、ちょうどBE:FIRSTのデビューメンバーが決定した頃、SKY-HIが「いよいよお金がなくなってしまいました。埋もれていた才能を殺さないためにも、皆さんに資金の援助をお願いします。集められた資金は、楽曲制作や、MVの撮影、今後の活動資金として使わせていただきます」とのことでした。
THA FIRSTオーディション自体がSKY-HIの私財で開催されていたものだったので、素晴らしい才能の原石達を集めることはできたものの、その彼らをいざ世の中に出すための資金が底をついてしまったため、ありのままの彼らの音楽性に共感し、応援してくださる方々に”彼らへの投資と応援”の協力をお願いするクラウドファンディングでした。
開始35分で1億円達成
クラウドファンディングの目標金額は1億円でした。
しかし、1か月かけて集めるはずだった1億円は開始35分にして、あっという間に達成しました。
オーディションTHA FIRSTを見て彼らの頑張りと、SKY-HIの考えに感銘をうけた人たちの協力により目標額1億円は達成され、クラウドファンディングが終了した令和3年10月30日には、4億5654万6989円の資金が集まりました。
4億円の使い道は?
来年度上半期の制作物作成
当初の目的通り、楽曲制作やMVの撮影など制作費用につかわれます。
会社の人員増員
アーティストの供給を増やすために、その基盤をつくるBMSGの会社の人員を増やすためにも使用されます。
最近は動画制作班を1人増やし、オリジナルの動画コンテンツの制作にも意欲をを見せており、年明けから供給の質と量が増える見通しです。
ダンススタジオの年間契約
現在、BMSGの事務所は一軒家をかりていて、みんなで集まってご飯を食べたり、レコーディングスペースも設けているためアーティストがいつでも曲をつくれる環境は整っていますが、ダンスをできるスタジオはなく、現在はレンタルで対応しています。
そうなると「時間が空いたからダンスの練習をしよう」という行動が起こしづらく、現場マネージャーにも負荷がかかってしまうため、ダンススタジオを年間契約することで現場の負荷を減らし、アーティスト達自身のダンスの質も更に高めていけるという考えです。
アーティストの住環境を整える費用
居住地が活動源である東京ではない所属アーティストもいます。
やはりデビューとなると、住居は東京にあるほうが活動の幅も広がりますし、移動という本人の負荷も削減されます。
そんな彼らへの、上京して一人暮らしを始める時の費用にも宛てられるそうです。
一人暮らしを始める時というのは何かと費用もかかりますし、しばらくの間は金銭面の不安もあるでしょうから、そのバックアップにお金を使わせてくださいということです。
第2のオーディション
来年もう一度、オーディションを開催したほうがいいかな?とも考えているようで、その資金として使う可能性もあります。
来年デビューさせると決めている子がいるようで、BE:FIRSTと共にデビューを目指した仲間の本格デビューと、第2のBE:FIRSTが誕生する可能性も?!
BE:FIRST(ビーファースト)所属BMSGの信念
BMSGという会社を立ち上げ、THA FIRSTというオーディションを自腹で開催したSKY-HIは自身の信念を次のように述べています。
「君が持っている特徴や長所は、発揮する場所さえ手に入れれば人の耳目を一身に集める”才能”へと変貌する。
僕は全身全霊、今までのキャリアの全てを懸けてその場所を作り上げることを誓おう。
ダンス&ボーカルといえばK-POPという時代になってから随分と経った。
特にクオリティと手数の多さでは大きく水を開けられてしまった。
僅か10年ほどで、である。
次の10年で、本気で追いついて、日本から世界へ新しい風を巻き起こすつもりである」
ここからSKY-HIの世界に挑戦するという本気が伝わってきます。
才能はあるけど、発揮する場所がなければ埋もれてしまう。
大手の事務所と契約すれば、金銭面での心配はなくなるかもしれないけど、元々彼らが提示したかった内容と異なる売り出しをされてしまう可能性も多くある。
10代後半から芸能活動を始め、SKY-HI自らが経験した苦悩と同じ思いを彼らにはさせたくない、そしてただ売れるだけではなく、本当に自分がいいと思うものをつくり、それを世界に提示して認められた時に叶う、過去の自分への救済というSKY-HIの発信には、ありのままの本心が綴られ表裏がありません。
自分たちが創り上げるという思いが強いからこそ、クラウドファンディングという資金調達から自ら行い、それを支持する人々から多くの資金が集まったのだと思います。
コメント